ダナンって街は、夜景スポットが多いよなーと感じています。その中でもオススメなのが、ソンチャ半島にあるリンウン寺!半島と言っても市街地から車で20分ほど、日暮れ時にはそれはもう美しい夜景が!タイミングがよければ、雲の中の雷光も見られます。巨大観音像も圧巻でっせ!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/12/26
ダナンって街は、夜景スポットが多いよなーと感じています。その中でもオススメなのが、ソンチャ半島にあるリンウン寺!半島と言っても市街地から車で20分ほど、日暮れ時にはそれはもう美しい夜景が!タイミングがよければ、雲の中の雷光も見られます。巨大観音像も圧巻でっせ!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/12/26
観音様っていいですよね!
観音様の正式名称は「観世音菩薩」「観自在菩薩」ですが、自由自在の由来は観自在菩薩から来ています嘘です。
いや、半分は本当です。「自由」も「自在」も仏教用語だからルーツは同じ。へ~、知らんかった…(今調べて分かった)。
※この記事は動画でもまとめています。
目次
私がベトナムで好きな街といえばダナンなんですが、それは都会的でもあり田舎的でもあるから。というとちょっとニュアンスがズレる気もしますが、要するに「利便性も高く自然も多い」ってことです。それは以前ハン川のナイトクルーズについての記事で書いたように、川を隔てて海側のエリアが急発展したこともあるでしょう。
そんな海があれば山もある訳で、気軽に行ける山…というよりは緑ですかね、それがダナン市北東にまるで笠石公園の笠石のように飛び出しているソンチャ半島であり、その南に位置するリンウン寺院です。ここがね、ダナンの夜景を見るには一番いいスポットだと思っています。
すみません、笠石公園の笠石とは、母の出身地である奄美群島の沖永良部島にある自然公園の石のことでした。ぶっこみたいがゆえに、たとえがベトナム以上にマニアックになってしまいました。し~らね。
とにかくも行ってみましょう、リンウン寺!
観光開発真っ只中で、夕暮れ時になるとネオンがギラつくダナンの沿岸部も、ソンチャ半島に向かって走りつづけると漁村っぽくなっていきます。とはいえ5年前に行ったときは観光の「か」の字が見えるどころか、ものすごくイカ…というよりは魚介臭い完全無欠の漁村だったので、こうしてパラパラと海水浴客が見えるあたり、変わってきたなぁーと感じます。
奥の方にビル群が見えるのも、半島に向かって歪曲している地形ならではですね。地図で見るとちょっと曲がった程度に見えるけど、実際にこの場に立つとまるで対岸にあるように見える。こうなってみると地図を描いた人はえらい、そりゃ昔は地球が丸いなんて思わなかったワケだなとしみじみ。
傾斜を上っていきます。これはバスが連なって走っているときに撮った写真ですが、ふだんは交通量は少なめ。ソンチャ半島にはよかホテルがあると聞いているので、その送迎なのかもしれない(想像で申しております)。そして登りはじめて間もなく見えてくるものが…
これ!
観音様~!!
はい、ようやく書き出しとつながりました(トップ写真に出とるけど)。
なんとミケビーチからも見える巨大な観音像です…って、見える?左上の小さいの。ちなみに手前の少年はヒゲダンスを踊っているワケでもなければ、海から上がってきたばかりのふしぎ生命体ではないよ。
ちょっと長めの階段を上ります。車もバイクも専用駐車場があるのでご心配なく。ちなみにバイクは(車もかもしれないけど)、駐車場が無料!…というのは少し語弊があるんですが、ドネーション、つまり寄付です。いつもなんだかんだで小銭(1万ドン以下)はぜんぶつっこんでいるんですが、駐車代が任意というのは後にも先にもここでしか見たことがありません。まぁ、寺院だったらよくあることなのかもしれないけど、そもそも行かないから分かんないんだよな。
平日にもかかわらずけっこうな人!話し声から察するに、半数以上がベトナム人で、あとは韓国3割中国2割という感じ。やはり共通フォーマットがあると強いのか、寺院関係はどこでも中国人旅行者が目立つのですが、そもそもダナンは韓国との空路がめちゃくちゃ飛んでいて、全体的に韓国からの旅行者が多めです。それに韓国にも寺はあるし。
その反対に中国人旅行者が多い(という印象を受ける)街がニャチャンなんですが、中国と韓国の国民人口が圧倒的に違うので、近いうちにベトナムの観光地あますことなく中国人旅行者が最大勢力(勢力??)となるでしょう。もちろん外国人としての中での話だけどね。
思いっきり余談ですが、このお金を落としてくれる中国人旅行者は、ときに国家としての中国にとって外交上のカードにもなるワケです。事実、韓国がそれによって痛手もこうむったので。そこで中国と領土問題を抱えるベトナムが今後どうなるか。個人的に注目しているところでもあります。
話を戻します。
リンウン寺リンウン寺と言ってるのでもちろん寺があるワケですが、それはあとで見るとしてー!
へい!
みんな大好き!
観音様だよ!
我々日本人もひっくるめてみんな大好きかは別として、少なくともダナン市民から愛されていると感じます。というのも、この観音様は、毎年のように台風被害が出るダナン(中部地方)を守るためにつくられたものなのです。そーしてそして!実際にそれから台風被害がピタリと…と言わないまでも、かなり抑えられたんだとか。嘘のようなホントの話。
しかし、鎌倉大仏を見たときもそうでしたが、いつ見ても背中がブースターが気になってしょうがない。いやそもそもブースターじゃない。観音像という非常に宗教的なものなのに、街を脅かす大敵と戦ってくれそうな、SF的な世界観を思い浮かべる。
でもよく考えたらそれって子どものときに遊んだ「ライブアライブ」というゲームのせいなのかも。あれは大仏がラスボスだったけど。ってだれが付いてこれるんだこの話…。え、気になる?ライブアライブはね、合計7つのオムニバス形式で冒険を進めていく斬新なRPGで、見どころはなんと言ってもやっぱり最後の冒険の主人公がなんと…(省略)
そんな観音像の前には広場があり…
でーん!
ででーん!
ばばーん!!
私&犬「うわなんやコイツ!!」
そのへん歩いていたので撮っちゃいました(なんやと言いながら)。というか、彼はいつもこのへん歩いています。というかというか、タイもそうだけど、アジアの寺院って基本的に犬飼いがちだよね。
以前タイの寺に入ろうとしたらめちゃくちゃ犬に吠えられまして、「なんのための寺なんだよ」と俺の中心でつっこみを叫んだことがあります。といっても仏教徒じゃないけどさ。ちなみにその直後に欧米人カップルの旅行者から「あの寺に入れるのかい?」と聞かれて、「犬がやばいよ」と言ったら、案の定2分後にめっちゃ鳴き声聴こえた(人間ではなく犬の方の)。まさかやつらは非仏教徒検出装置…!?
逸れましたが、改めまして観音様どす~!
リンウン寺に訪れる人は、その大半がこの観音目当てと言ってもいいでしょう。なんだかカラダ目当てみたいなイントネーションになりましたが、大した違いはありません(ぜんぜん違います)。
ちなみにやけに観音様が光ってるなぁ、きっと夕暮れがきれいなんだろうなぁ、と純粋無垢なみなさんに悲しいお知らせ…
めちゃ人工。
昔はもうちょっとおしとやかだったと思うんですけどね、「人が来ると飾り付ける」というのはこれまでベトナムの観光地で何度も見てきた光景です。五行山もなんかすごいヒーリングミュージック流していたし。ただ、そもそも寺院って派手派手なもので、わびさびに美学を求める日本人自体が少数派なので、これはこれでいいのです。というより外国人は断じる立場にないのです。
あ、でも、前にハロン湾へ行ったときに鍾乳洞のライトアップがかなりおしとやかになっていたので、もしかしたらベトナムの観光シーンに変化が起こっているのかもしれません。そう考えると、おそらくベトナム全土でもっとも先端であろうハロン湾からというのも、納得です。
イエローボイス「きゃあ!きゃあ!」
私「ん?」
おっと猿です。そう、ソンチャ半島には猿がいます。
しかもなんと、分裂します。
嘘です、二匹以上います。
それにしても、猿二匹に対してこうして人間が揃いも揃ってカメラを向けるという集団行動をとっていると、いったいどっちが動物か分からなくなりますよね。まったく、最近のホモサピエンスはどうなってんだい!と言いながら私もカメラを向けてるよ!うひょーい!
見出しの「一番」は私の見解なんですけど。
さきほども「ソンチャ半島に向かって沿岸が歪曲している」と書いたように、ここからだとダナン中心地のビル群が一望できるんですよ。
こんな風に!きれいですよね~。
なんとなく葉っぱをひっかけて撮ってみた。絵になるぅ~(自分で言う)。
思わず観音様も引っかけちゃう!許して!笑って!笑ったらダッシュで逃げる!(怖いから)
それと、訪れたらぜひ注目してほしいものがあります。それが…
雷光。
季節にもよるのかもしれませんが、私がここに来た5回くらいの中で、半数くらいは厚い雲の中に見え隠れする雷光が拝めているのです。なので、さすがに雨だと論外ですが、多少曇っていても、それはそれで珍しいものが見られると期待してもいいかもしれません。とはいえ「そんなタイミングよく見られるか!」という人もいるかもしれないので、つくりましたよ!
ループ雷光!
夜版も!
ダナンの雷光を永遠の時に閉じ込めたのは私が最初じゃないですか。誰も興味ないもんね。
おっと、そうこうしているうちに夜が更けてしまった。
観音様もそろそろ帰りよと言っている幻聴が聴こえる。
みんな写真を撮られるために停止しているので、時間の概念が消し飛んだ異世界に飛ばされた感ある。
ちなみにいったんスルーしたリンウン寺は、日が落ちたあとも入れます。
信者のみなさんは、この時間から訪れているようでした。まぁ、確かに、いつも来ている人なら観光客が集まっている時間は避けるよな。だからこの時間なのかはわからないけど。
リンウン寺(Chùa Linh Ứng)
住所:Chùa Linh Ứng, Hoàng Sa, Thọ Quang, Sơn Trà, Đà Nẵng
この記事は動画でもまとめています。
記事の写真と動画はDJI製品の”Osmo Pocket”で撮ってます、興味あったら買ってくれよな!(正直)