ベトナム最後の楽園・コンダオ島(Con Dao):疾走ツーリング編

ベトナム最後の楽園・コンダオ島(Con Dao):疾走ツーリング編

ツーリングっていいですよね!

英語で書くと”touring”、旅行のパッケージ商品でもしばしば”tour”という言葉が使われますが、1920年頃まではオートバイで旅をする行為を総称してツアーと呼んでいたそうです嘘です。

 

さぁ、いよいよ、本当にコンダオ島シリーズもこれにて最後。
最後は市街地からちょっと飛び出しツーリングです。

 

コ ンダオ島は、市街地以外の大部分が緑が生い茂る山となっており、その周りを囲むように道が続いています。したがって常に視界には、片側に森、片側に海、と いった状況が多く、島を全て回るのに2時間足らずで終わってしまうものの自然に感じながらのツーリングにもってこいの場所だと言えます。

ま た、コンダオ島にはタクシーが存在しないため(個人タクシーと思われるものを1台だけ見掛けましたが)、市街地から離れた場所へ行くのならどうしてもバイ クに乗る必要が発生します。ほとんどの監獄も、烈士墓地も、行けない訳じゃないけれど、バイクがあるだけでずっと楽になるのです。

 ちなみに、バイクは一部のホテル、またはレンタルバイク屋さんがあるのでそこで借りられます。

 

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それでは行きましょう!

 

Đầm Trầuビーチへ

コンダオ島では、観光客が踏み入れられるようなビーチは南側に集中しています。

 

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ですが、北へ向かって空港の200~300mほど手前を左に折れ、

 

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かなり荒れた道を通り抜けると、

 

北側唯一のビーチに辿り着きます。

 

そもそも今は観光シーズンではないようで、南も北も観光客らしき人影はいなかったのですが、アクセスが容易ではないということでシーズン時でもこちらの方が空いているようです。

た だ、本当に危険な道なので、もし行かれることがあれば気をつけてください。写真では分かりませんでしたが、凹凸が激しくところどころ小さな沼くらいの水た まりが出来ていて、ぬかるみにハンドリングを奪われる可能性があります。この直近3日間は雨が降っていなかったので、何処からか水が流れてきているのか、 よほど乾きにくいのか、いつも安全な走行が出来るとは限りません。

 

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このビーチは、古びたパラソルやベトナムらしいプラスチック製のイスがあるところからあまりザ・リゾート!という雰囲気はありません。

お店も数軒はありますが、店員らしき人達も、お皿を洗っていたり、ハンモックに揺られているという感じで、ここから感じる退廃感はなんとなくつげ義春作品の世界を思い浮かべます。今、ほとんどの読者を突き放すようなことを言いました。

 

されど海は青いな大きいな。

 

いっちょまえにココナッツジュースでも飲んでみる(安いけど)。

 

さて、そろそろ行きましょう。

 

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ちなみにコレ、

 

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空港の入口付近にあったゴミ箱ですが、

 

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うわああぁん!アタマからっぽでもゴミ詰め込まれてる!!

 

国立公園へ

 

次は国立公園です。

 

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リオレウス(モンスターハンター)でも出てきそうな景色だなー。

 

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倒せない、このナリじゃ倒せないよ。

 

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途中、高級リゾートのSIX SENSES HOTELがありました。
一泊およそ6万円ですって…うーん、一度は行ってみたいなぁ。頑張ろう。

 

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ベトナムの原風景。

 

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ベトナムの国花でもある蓮です、美しいね。

 

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排水管の上で子供がのんびりしてる。

 

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こっちは…母親!?

 

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「もう〜せやから言うたがな〜母ちゃんこの池に主とかおらんて〜」とか思ってそうです。

 

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そんな訳で国立公園。
実はここからハイキングコースにアクセス出来るらしいのですが、今回は時間がありません。

この記事を読んでコンダオへ行かれる方がいれば是非挑戦してみてください。

 

そして、この入口そばで異様な存在感を放っているものがあります。

 

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ノンラー(笠帽子)を被った、

 

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ジュゴンのゆるキャラです。

 

実はコンダオ島には、ダイビング中にも目撃したウミガメ以外にもジュゴンがいるそうです。
確認しているだけで12体…希少さがよく分かりますね。

 

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で、

 

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このビジターセンター、

 

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二階に上がってある部屋に入ると、

 

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ジュゴンの剥製がいます。

 

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割と衝撃度が大きいです。
なんというか…希少価値と痛々しさが先行して素直にすごーいとは言えないですね。

 

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そしてその上にはトカゲが。もっと置く場所考えろよ、家かよ。

 

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他にも島内の生物や、

 

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アメコミ風の忍者タートルズがいました。

 

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めっちゃデカイです。

 

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ジュゴンのパンフレット、

 

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おっさんやないか!!

 

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窓の外からはバレーネットが見えました。
本当に、どうして、みんな好きなんだろうなー。

 

Bến Đầm漁港へ

コンダオ島の東側に位置する場所に、漁村があります。

こ こは特別観光地という訳でもないので、本当に現地の生活を覗いてみたい人であれば行くと面白いかもしれません。ただ、市街地からここまで、片道で20〜 30分と掛かり、更にところどころ砂利道があるので、Đầm Trầuビーチへの小道とはまた違った点で危険です。が、しかし。

 

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景色がいいんですよ。

 市街地から漁村へは、ほとんど漁村の住人しか通らないので、「漁村に行こう!」という変わり者でなければ発見出来ない見どころだと思います。

 

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ただ、ところどころ、人工ビーチや大型リゾートホテルの開発が進められているようでした。

今でこそ多く自然が残りベトナム最後の楽園とも一部で称されるコンダオ島ですが、これから10年20年も経てばどうなっているでしょうか。これについては最後にまたちょっと突っ込んでお話します。

 

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漁村に到着。

ベトナムといえば縦長の一軒家の集合体をイメージするのですが、ここはトタン屋根を被せた倉庫のような家や商店が立ち並びます。まるで今まで来たことない国にいるような錯覚を覚えて、かなり興奮しました。

 

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港にはいくつか漁船が出ているようであり、ポンポンポン…と汽笛を鳴らしています。

漁村は漁村、これ以上見るものも無さそうだし、この先にも道があるようなので行ってみました。

 

!!

 

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らっ…落石……の跡。

こんなものに潰されてはひとたまりもありません。

 

考えてみれば、走っている道も山側は岩がむき出しになっているところがあります。
リゾート開発を進めるのなら、これの保護って急務なんじゃないのかなぁ。

 

更に先へ進むと…

 

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い…!

 

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行き止まりの看板なんて初めて見たぁー!!

 

実際に少し進んだら、本当に行き止まりでした。
見たところトンネルを掘るつもりでもなければ道を拡張出来そうもなく、突き進んで途中で気付いた感じ。

 

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そして気になったのが行き止まり標識の脇にある謎の穴。

覗 いてみると獣道より少しは整えられた(といっても通り道の草が抜かれた程度)様子があり、ここを利用する人間が何者なのか全く以って分かりません。この先 に何があるのか興味はあったけど、軍関係の施設があるとまずいし、それ以上に日暮れも相まって正直何か怖かったのでやめる。うん、あれ何なんだろう、怖 かったです。

 

随分と暗くなってきたのでまた違う風景が見れるだろうと、漁村に引き返す。

 

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夕日が沈み、夜がやってきたようです。

 

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港の景色は、更にムードを増してきます。

 

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美しいです、とても美しい。
都会では見ることの出来ない景色に息を呑みます。

 

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海も、空も美しい。コンダオ、最高です。

 

コンダオグルメ&カフェ

これでコンダオの風景は終わりですが、最後に現地で食べたものを少しだけ紹介します。

やはり、海に囲まれている訳ですから、海産物が美味しく都市部よりは安いです。
島内で英語メニューもあるであろうお店は10店舗もあるかどうかというところ。

 

大抵の場所でそれほど味は変わらないと思います。

 

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路上のブン(米粉麺)。出汁に、カニ味噌っぽい風味があります。
島で獲れる海産物をふんだんに使っているのでしょう。

 

それらと香草が相まって、口にした時に「クセすごいな」と思いましたが、三口目くらいから段々と舌が慣れてきて、最後まで一気に食べてしまいました。

 

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ここ!ホテルで美味しい料理が出ず、地元のお店で夕食をとるならここに行ってください。
ちょっと照明で飛んでいますが、THUBAというお店です。

 

ダイビングショップで知り合った智夏さんから「高いけど美味しい!」と教えてもらったんですが、確かに仰る通り。高いと言っても、ローカルなので、お酒も飲んで一人2,000円くらいで収まるとは思います。

 

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お店は小奇麗な感じ。

 

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生け簀があり、ロブスターもいます。

 

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海産物は島内のどのお店とも同じものを使っていると思いますが、

 

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ここの味付けが群を抜いて美味しかったです。

 

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ホーチミン市にあっても行きつけになるレベル。
ま…頼んだものと微妙に違うんですけど、もはやベトナムなのでそこは諦めてほしいところです。

 

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夜はこの通り暗さが目立ちますが、

 

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えらいオシャレなカフェもあります。

 

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Infinityというこのお店。
ここはハンバーガーなどが食べられるそうです(ただし、140,000ドンくらいする!)。

もしかしたら島内で唯一というレベルなんじゃないでしょうか?

 

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そんな、コンダオ島でした。

 

***

 

さて、全部で6回に分けて長々とコンダオ島を紹介してまいりました。
皆さん、お付き合いいただき本当に有難うございました。

 

コンダオ島に滞在した4日間では色々な気付きがありました。
まず、もう十分に伝わったかと思いますが、海や山といった自然が美しいということ。そして、住人の方々が素朴ということ。

 

ホー チミン市だと、外国人というだけでジロジロと見られるのですが、コンダオ島ではそんな視線が感じられませんでした。しかしながら無視しているという訳では なく、市街地から離れてあまり人通りの激しくない(けれど民家はある)道をバイクで走れば、目が合うとにっこりと微笑みかけられ、おもちゃのピストルを 持った子供が追い掛けて来たりします。拒否反応が全く無い、と言った方が近いかもしれません。

そして、収容所といった戦跡 です。ベトナムに住んでいる人なら、ルーツがある人なら、あれは見ておくべきだと思います。今はテレビや雑誌やWebなどで取り上げられることも多いベト ナムで、これからより多くの人達がやってくるのだろうと思いますが(波はあるものの)、もしベトナムが好きであるということを公言するなら、そのつもりな ら、ああいったベトナムという歴史に内包されている暗い過去を知っておく必要があると思います。そこを無視して口にする「好き」という言葉は軽薄かもしれ ません。

あと、ひとつの記事でしか登場しませんでしたが、ダイビングショップの智夏さんとランスさんに出会えたこともとて も大きかったです。彼らから島内の「今の」「住人が知る」オススメポイントを教えてもらい、滞在中のレジャーの幅が広がりました。有難いと思うと同時に、 私こそベトナムにおいてそういう役割を果たさないといけないなと改めて肝に銘じる良いきっかけになりました。

それから、プライベートだったので記事では触れませんでしたが、たまたまタイミング良く友人のカップルがコンダオ島に訪れました。彼らに対しても、コンダオ滞在を彩ってくれたことに感謝します。

 

さて、言いたいことは全部言ったと思います。

まとめちゃうと、コンダオ良いとこ一度はおいでです(おいでって、俺いないけど)。

 

これから、10年後、20年後、リゾートホテルが増えていくと思います。
あんな、ポテンシャルと観光開発の程度にギャップがある島は見たことがありません。

たくさん自然がある、素朴なコンダオに触れるなら今です。

あ、でも、シーズンは3〜4月らしいですよ。といってもこれはダイビング的な話で、他にはウミガメを見るのか火炎樹を見るのか、目的の見どころによって全然違ってくるそうですが。

 

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ありがとうコンダオ!また来ます…Hẹn Gặp Lại!!

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