ハノイのハロン湾が「海の桂林」なら、タムコックは「陸のハロン湾」と言われます。ちょっと規模感が縮まる感じですが、日本人にはひたすら雄大なハロン湾より、こじんまりとしたタムコックの方が好みらしいです。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/05/25
ハノイのハロン湾が「海の桂林」なら、タムコックは「陸のハロン湾」と言われます。ちょっと規模感が縮まる感じですが、日本人にはひたすら雄大なハロン湾より、こじんまりとしたタムコックの方が好みらしいです。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/05/25
どんぶらこっていいですよね!
桃太郎で桃が川を流れる時に出る擬音のどんぶらこ、これは元々大きいものが遅く動くという意味の「鈍」という漢字が変化したものだそうです嘘です。
正解は「丼」です、これは本当。井戸に物を落とす音だそうです、どんぶらこ…?
今回は、APTトラベルさんからご招待いただき現地ツアーに参加した時のレポート記事。
ホアルー&タムコック・ツアー | ハノイのツアー | ベトナム旅行のTNK&APTトラベルJAPAN
前編はこちらです。
時の止まった古都・ホアルー(Hoa Lu)のツアーへ行って来た、皇帝は撫で肩でした。
いよいよ到着した、陸のハロン湾ことタムコック。
現地には観光客の姿が目立ちますが、それでもハロン湾に比べると少ない。
ざっとですが、1/10もいないのではないかしら。
それだけハロン湾が有名であるということなのでしょう。
そもそも「陸のハロン湾」っていう呼び方からして向こうの方が強い。
しかしそれでもこの景勝地は、日本人が大勢やって来ます。
ハノイ在住者の方も言っていましたが、「日本人はタムコックの方が好き」なんだそうです。
それでも呼称は「陸のハロン湾」…一体何がどう違うというのか?実際に確かめてきました。
船着場から、船頭さんも含めて最大3名しか乗れない小さな船(というより舟)で向かいます。
林姉妹を見送ってから、
私も乗り込む。ナンバープレートとかあるんだ…。
前方に望める巨岩に向かって出発進行!
なお、このタムコック、ハロン湾の水上生活見学とは比較にならないほど水面が近いです。
ライフジャケットを着ている訳じゃないので、正直に言って超恐い。
ハロン湾では着てたからここは深さが無いのだ…と信じ込もう、信じ込まねば前は見れん。
ここで、とある事実に気付きます。
あ、
足で!?
こっちも!
あっちもじゃねーか!
カメラマンまで慣れた手つき(いや足つき?)で漕いでやがる!!
なるほど、足は手の3倍相当の力があると聞く。
なかなかどうして合理的な…じゃ、ないよ。よく出来るなオイ。
ちなみに正面から見るとこんな感じでセクシーになる。
景色には、段々と風情が出てまいりました。
ハロン湾はフェリーでの移動でしたが、こちらは手漕ぎならぬ足漕ぎボート。
エンジン音などはなくただただ、どんぶらこと船底が水面を打つ音だけが聴こえます。
水上から見える景色からは、景勝地なれども現地での生活もまた感じられる。
たとえば、
水田。
養鶏(正確にはアヒル)。
と、気付いたら眼前には岩壁が迫っていました。
いや、これどうすんの?
どうやって抜けんの!?
えっ…隙間を!?
うひょおおぉぉ!!
ひええええぇぇ!!
しゃあああぁぁ!!
うーん、
迫力満点!
カメラのシャッタースピードの関係でスピード感がありますが、実際はゆったりです。
しかし岩の真下まで来るとほぼ光も届かず、それはそれは心地良いスリルがあります。
川の最終地点は入り江のようになっていました。
我々以外にもたくさんの舟が留まっているようですが、やけに数が多いような気が…?
物売り「ヘイ、サー!」
物売り「サー、買ってってよ!」
あ、ここ、あれだ。
完全に物売りの巣ですわ。
とかなんとか話しているとこちらにもやって来た。
物売り 「サー、なんか買ってよ!」
ネルソン「買わん」
物売り 「サー、なんか買ってよ!」
ネルソン「買わん」
物売り 「サー、なんか買ってよ!」
ネルソン「買わん」
物売り 「サー、船頭さん疲れたからなんか買ってあげてよ!」
ネルソン「買わん」
物売り 「サー、船頭さん疲れたからなんか買ってあげてよ!」
ネルソン「買わん」
物売り 「サー、船頭さん疲れたからなんか買ってあげてよ!」
ネルソン「買わん」
などとドラクエの村人との会話みたいなやりとりの後、諦めて帰って行った。
現地の人にとってみれば外貨獲得のチャンスなんだろうねぇ。
なお、船頭さんへのチップはツアー参加費に含まれています。
見事なくらいに全ての舟にピタッとマークしておりました、団体球技か。
ちなみに品物は、水とか果物とかお菓子。
せめてお土産らしいお土産でも考えればいいのにな。
あとは来た道を戻るだけー。
視界が変わると、また風景も違って見えるものです。
そして陸地に帰還!
この往復で1時間半、思っているより長いですね。
一度出発するとずっと船内に留まることになります、お手洗いは済ませておいた方がいいでしょう。
終わってみると、「日本人はタムコックの方が好き」という意味がなんとなく分かる。
これは写真のみでは伝わらないところかも知れませんが…とにかく、静かなんですよね。
規模と併せて見てもハロン湾がダイナミック!であるなら、タムコックは非常にこじんまり。
何も無いところから情緒を感じ取られる、そういうところが日本人好みなのかもしれません。
侘び寂びを感じる、というのかなぁ…。
盆栽の世界に入り込む感じ、と表現してもいいのかもしれない。
余談ですが、そんな雰囲気知ったことか!というノリでLOTTERIAがありました。
流石の韓国資本、でもこんな場所で採算が採れるのか勝手に心配してしまうわ。
これにてタムコックツアーは終了!終了~。
行きのみならず、帰りもバイクで送って行ってくれた親切なチョンさんでした。
有難う!また会いましょう。