珍スポット好きはハウパーヴィラを聖地と心得よ!タイガーバームで財を成した胡兄弟が生み出した、奇妙奇天烈なテーマパーク(と言っていいのか?)に行って来ました。マスコットなのかゆるキャラが怖すぎます。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/09/28
珍スポット好きはハウパーヴィラを聖地と心得よ!タイガーバームで財を成した胡兄弟が生み出した、奇妙奇天烈なテーマパーク(と言っていいのか?)に行って来ました。マスコットなのかゆるキャラが怖すぎます。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/09/28
タイガーバームっていいですよね!
タイガーバームといえば、シンガポールで販売されアジアを中心に世界中でヒットを飛ばした軟膏剤ですが、虎の汗から抽出した成分を使っていることからその名前が付いたそうです嘘です。
先日、初めてのシンガポールへ行ってまいりました。
さらにその前にはカンボジアへ行っていたので、ネタが溜まりに溜まっていたり。
ベトナムのものも含めてこれから小出しに公開していこうと思っているので、しばらくの間は何処にいるのかよく分からない人になると思いますが、まずは何を差し置いても真っ先に紹介したいネタがあります。
それは、「シンガポールのナイトメア」と言ってもいい珍スポット…。
ハウパー・ヴィラです。
と言っても、こちらはMRT(シンガポール島内を走る鉄道)の駅。
ですが、
そのまま、
ちょっと左へスライドすると、
すぐにハウパー・ヴィラの入口が見えてきます。
う~ん、これだけで十分伝わる。
カオ(ス)ッてる、非常にカオ(ス)ッております。
べとまるの記事でも人気の高い、スイティエンパークと同系の匂いがしますね。
狂ったディズニーランド・スイティエンパークの園内にあるオブジェが完全にカオス
狂ったディズニーランド・スイティエンパークのアトラクションが完全にカオス
狂ったディズニーランド・スイティエンパークのプールが完全にカオス
スイティエンパークは、フォトグラファーの佐藤健寿氏が世界中の摩訶不思議なスポットを集めた写真集「奇界遺産」の表紙を飾っていますが、このハウパーヴィラも同じ書籍の中に収録されているスポット。と いうより、この書籍は私も日本にいた頃に持っていたのですが、スイティエンパークにしろハウパーヴィラにしろ、数年後にまさか自分自身がその生の現場に 立っているとは思ってもいませんでした。
いつか行きたいけどきっと行かないだろうなぁと考えていましたが、人生って変わる時はギャリッ!と変わりますね。
さて、ハウパーヴィラの解説を少し。
こ のテーマパークの旧名は「タイガーバームガーデン」、冒頭の挨拶で触れたタイガーバームで巨財を成した胡文虎・文豹の兄弟が、その宣伝と自らのルーツであ る中国文化を紹介するために開いた庭園です。これだけ聞く限りだと真っ当な感じなのですが、その園内に置かれてあるオブジェの数々が、言わずもがな…。
カオス!
なのです。
序盤でえらいハードルを上げるなぁとお思いでしょうか。しかし、ハウパーヴィラに限っては、どれだけ上げても上げすぎるということはない。
もしかしたらあのスイティエンパークが、ただデカくて広いだけの遊園地に感じてしまうかもしれない。
あと、言っておくと、この記事は三部作です(写真が大量にありすぎて)。
さて、断っておくと、まだ入ってもいません。
手前には謎の英雄がいますが、何処にも何の説明もありません。
虎柄…でしょうか、10個くらいはちんこに見えるんだけど。
ここが、ハウパーヴィラの入口…というか、看板…というか、タイトルになります。
さっきから右側には気色の悪い肉色の壁が続いていますが、
その左を振り向くと至って普通の街並みです。
シンガポールは2014年の世界都市ランキングでも第9位にランクインされた超近代国家。
これから公開するいくつかの記事で伝わるでしょうが、エリアによっては丸の内がだだっ広く続いているような光景で、そんな合理性の高い街並みとは対極にあると言えるハウパーヴィラはことさら異様な存在感を発しています。
それもそのはずで、ハウパーヴィラの開園は1937年。
現在のシンガポールが建国された1965年からさらに28年も前のこと。
もはやこの近代国家が創り出せるはずもない、本当の意味での「奇界遺産」と呼べるのかもしれません。
肉壁に沿って歩いて行くと、何の説明もなく異様なものが置かれています。
これはまぁタイガーだから分かるけど、
謎の老人が頭上から見下ろしていたり、
謎の山羊と大蛇が、
殺し合いを始めようとしていたり、
門に飾り付けてある、
虎は、
薄っ!
薄ーっ!!
謎の老人「こんなもので驚いている場合ではない!」
謎の老人「もうちっとどころか、まだまだまだまだ続くんじゃ!」
本当だー!これが本当の入口だったー!!
って、
よく見たらお前の持ってるもん杖じゃねええぇぇぇ!!!
うなぎ犬です、どちらかといえばうなぎ寄りのうなぎ犬を持っています。
こりゃ、(執筆が)長丁場になりそうだ…。
そしてやっと本当の入口を抜けると、
いきなり登場するのは、地獄への立て看板。
いきなり「地獄へ」って何様だよ、注文の多い料理店だって騙し騙しやるぞ。
途中には、これまた山羊が群れを成しています。
老人が動物に説法をしています、よほど暇なのでしょう。
その奥では、
イタチがイタチを脅かし、
カラスとカラスが争い合い、
ヘビがイタチを締め殺しています。
なんでそんなに血生臭いのか。
と思ったら、
可愛らしい~ゆるキャラも!…って、恐いわ!!
つくりものなんだからデフォルメしろよ!
なんで人が入れる着ぐるみサイズでつくってんだよ!
隣には豚さんも…エロい!
乳首の色付けが丁寧にエロい!
だが、安心してほしい。
ハウパーヴィラにも、というかタイガーバームにも、きちんとしたゆるキャラがいらっしゃいます。
それが、
恐いわ!!!
恐いわボケェーーーー!!
でもキャラクターは事実らしい。手の上に載せてあるやけに丁寧に描かれた箱がタイガーバーム。
立てたかったけど、思ったより手が小さかったからT字にしてみましたというデザイナーの思考が伺える。
そして背後のこいつらも、もうね。今更何も言わないけどね。
手に持ってるもんも古過ぎて魔導書にしか見えねぇよ。
さて、そろそろいい加減に、立て看板に書いてあった「地獄」とやらへ…。
行こうと思ったらすごいのいたー!!
邪悪な世界のネコバスだーー!!!!
これはタイガーバーム創始者の胡文虎が乗っていた車らしく、説明文には日本語表記もあります。が、
こんな兄は嫌だ。
そもそもこんな車は嫌だ。
さて、散々寄り道をして(真っ直ぐ歩きましたけど)遂にいよいよ地獄編です。
これまでは平和?でしたが、次回は作り物とは言え、見る人が見たら落ち込むかもしれないので閲覧注意。
まぁ、見る人が見たら興奮が収まらない代物だと思うけど。
次回、ハウパーヴィラの真骨頂をお楽しみください。
ちなみに、
一人でやってきたハウパーヴィラ。
自分を撮影する人もいないので演出に苦心して、
テコ入れとして仕込んでおいた話し相手の寄生獣・ヒダリー。
ハウパーヴィラがあまりに強烈すぎて結局登場しませんでした(油性だったので3日消えませんでした)。
第二弾と第三弾も書きました。
【閲覧注意】シンガポールのS級珍スポット・ハウパーヴィラが完全にカオス(2/3)
シンガポールのS級珍スポット・ハウパーヴィラが完全にカオス(3/3)