ダナンの五行山は、晴れの日の昼前後にものすごく神々しい光の柱が出現することで有名です。大好きで何度も何度も訪れているのですが、ある日発見しました。あの光の柱は、天然のプリクラ(正確にはその撮影時に使う美白効果のある照明)になるということを…!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/12/27
ダナンの五行山は、晴れの日の昼前後にものすごく神々しい光の柱が出現することで有名です。大好きで何度も何度も訪れているのですが、ある日発見しました。あの光の柱は、天然のプリクラ(正確にはその撮影時に使う美白効果のある照明)になるということを…!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/12/27
プリクラっていいですよね!
90年末あたりから日本で大流行したプリクラ、プリント倶楽部の略称ですが、開発元のアトラスの当初の案では「フォトパニック」という名前だったそうです嘘です。
※この記事は動画でもまとめています。
目次
五行山。ダナンにある大理石でできた山のことなんですが、もうここを取り上げるのも都合3回目となります。どんだけ気に入ってんだって話ですが、いやほんと実際ものすごくお気に入り。火水木金土に相当する五つの山があるので、五行山。かつて仏教徒の修行の場とされていたと言います。
ちなみに日本語で検索すると「儒教徒の修行の場」と出てくるんですが、それをベトナム人の友人に話したら「仏教だっつーの!南無大慈大悲救苦救難…」と地獄先生ぬ~べ~のお経を唱えられたことは真っ赤な嘘なのですが、前半、つまり「仏教だよ」と教えられたことは本当です。実際、ベトナム語で検索すると「五行山は仏教」としか出てこず、どっちかというとより日本人に身近な仏教ではなく儒教になったのはかなりの謎です。詳しい人がいたら教えてください。
ともかくも、五行山は仏教徒の聖地だし俺の聖地ということになります。
その最大の魅力は、晴天の正午前後に出現するこの光の柱!
前回はここに聖剣を突き立てたりもしました。これがそこそこウケたのも、私が聖地呼ばわり(呼ばわり?)している理由です。
ちなみにこれ、機内に持ち込もうとしたら怒られました。
聖剣は預入荷物です、たとえおもちゃでも!良い子は…というか、だれも真似しちゃダメだよ!
そんな五行山、また新しい機能を発見したのでお伝えしたいと思います(タイトルバレしてるけど)。
というワケで、まずは登っていきましょう。そこからかいって?そこからだよ!
入口付近。
パッと見だとすごくバザールやってるでござーる!古い!20代は誰も知らない!みたいな感じですが、これは来訪者が通る道にお店が集まっただけという感じです。いちおう大理石の山なので、人と同じサイズから手乗りサイズまで売っている石像屋や、ベトナムにありがちなポーチ屋などが並んでいます。
「いちおう」と言ったのは、五行山が大理石の山であることは確かなんですが、今では採掘が規制されているとのこと。なので実は、ここで売られている石像は五行山産ではないらしい。以前、ガイドさんによると、中国とかミャンマーとか聞いたような…そのへんはおぼろげ。
いつもいつも「あんな(それこそ人間サイズの)石像だれが買うんだ」と思っているんですが、それでも一発がデカいですからね。数十万円はするだろうし。それだけでベトナムの平均年収を越えるので、お店をやっている人たちは「博徒」と言っても過言ではありません(明らかな過言です)。
ちなみに入口付近にはATMも。街ぐるみ、ならぬ山ぐるみで「石像を買え」という意思を感じる。山ぐるみってなんとなく山賊みたいだな。さっきからロクなこと言ってねー!ごめんね!五行山のひとびと!
入山料は大人ひとり4万ドン(およそ200円)。ずっと2万ドンのイメージがあったので、もしかしたらここ最近でいきなり倍額になったのかもしれない。実際、ものすごく人が増えた気はします。その変化を確信したことがあったのですが、それはのちほど。ない右の兄ちゃんはチケットのもぎりです。
山は山ですが、よっぽど山頂付近まで行かない限りは、ずっとこうして階段が整備されています。ただし大理石のため滑りやすく、雨天だったり雨上がりはご注意を。ご注意というか、ふつうにコケるのでオススメできません。そもそも晴れてなければ光の柱も見えないので、そんなときに五行山へ行くなんて、ガチの仏教徒でもなければ考えなおした方がいい。
「ガチ」と「●●教」ってかみ合わせ悪すぎるな。今後もう言わないので、お見逃しを…。
ちなみにエレベータでショートカットできます。30分ほど登り通しはしんどいって人はこちらをオススメ、利用料金も大して高くなかった気がするし。30分ほどと書いたけど、登ってる時間だけギュッと圧縮したらだいたい20分かなー。エレベータで山登るって、風情がないといえば間違いないのですが、上に上がったところで見られる景色はきれいでしたよ。
では!
登りますよ~!!セイセイセイ~!(機嫌がいいだけで腰を振ってはいません)
登る!
登れば!
登らざる!
ノリで書いてみましたがそんな三段活用はありません。ちなみに五行山は、多くの登山客にとって、前述の洞窟が最終目的地みたいな感じなんですが、途中途中でいろんなものがあります。
お寺とか!
雑貨屋とか!
大黒さんとか!
ヤマタノオロチとか!
でも私は興味ないです!
すみません、言いすぎました。でも洞窟のバリューが大きすぎて、それに比べると正直「へー」以上の感想は出てきません。そんなこと言うなよ!お前だよお前!ネルソン水嶋!(深夜に鏡と向き合いながら)
地図を見ると山中にはいくつかのスポットがありますが、
光の柱はここ!「Huyen Khong Cave」、日本語で言うとヒュエンホン洞窟と、まるでご老人が「Huyen Khong」と発しているような単語の場所を目指してください。ちゃんと言えてるじゃねーか。
そして…
到着!
なお、「五行山は仏教徒の修行の場」と書きましたが、どうもそれは昔の話(お寺はあるものの)。当時は日本人も訪れていたそうで、このヒュエンホン洞窟の入口付近には日本人の名前も彫られています。どのあたりかは忘れてしまったので、暇な人は探してください(ここに来て暇な人などいるのか)。
そんな字を紙に写している人たちが。おぉ~、文化を残そうとしている…感激。
ちなみに五行山から南へ車で30分ほど走った先にある世界遺産の街ホイアンには、四世紀前に日本人町があり、一説によると1000人近い日本人が住んでいたとも言われています。日本人の方なら授業で習ったであろう朱印船貿易、その行先のひとつがホイアンだったのですね。もしかしたらその時代に、信仰心の篤い日本人仏教徒は、こうして五行山までやってきて名前を刻んだのかもしれません。
そんな洞窟に!入っちゃうよ~~。
どどん!
どどどど~ん!!
いーねー。
うん、やっぱり…いつ来ても美しい!晴天の正午ならばだけど!まだちょっと全開マックスではないけど、その写真はのちほど出します。
光の柱はここから降り注ぐ日光。
もともとは閉ざされた洞窟だったのですが、ベトナム戦争中にアメリカ軍が落とした爆弾によって空いた穴だとのこと。たとえば古都フエは戦争によって破壊されまくったワケですが、ここ五行山においては、それが結果として観光都市ダナンを支える観光スポットを生んだと考えると、皮肉な話でもあります。
なお、
今も変わらず、
仏教の寺院としても使われていますが、
めっちゃ観光スポット!
めっちゃ撮影スポット!
この少女なんて舞ってます。
賑わっとる。
まぁ、だからこそ私も、聖剣を突き刺すなんてふざけた真似ができたんですが。
季節にもよると思いますが、6月下旬で光度がもっとも強くなるのは12時半でした。
えぇと、なんだっけ…そうだ!プリクラだ。
タイトルにしておきながら忘れていましたが、五行山の新機能、それがプリクラです!正確には、撮影時に美白に見せてくれるライト、五行山ではそれがなんと天然由来で味わえます。
はい
はい
はい
はい
プリクラできた!
ふざけすぎたのでペナルティとしてもうこのまま終わります、ばいび~!
最後にタイムラプスはっておきます。容量の都合上めちゃ早く調整してるけど。
なお山頂からの眺め。場所の説明はむずかしいので、探せ!探すのだ…。
ちなみに「プリクラになる!」と教えてくれたのは、同行した友人です。紹介するタイミングがなかったのでまるで私が思いついたみたいな流れになっていますが、このままだと今夜良心の呵責に苛まれてしまうので、ゲロっておきます(そもそも隠すようなことじゃない)。ありがとう、ひなちゃん!
五行山(Núi Ngũ Hành Sơn)
住所:52 Huyền Trân Công Chúa, Hoà Hải, Ngũ Hành Sơn, Đà Nẵng
この記事は動画でもまとめています。
記事の写真と動画はDJI製品の”Osmo Pocket”で撮ってます、興味あったら買ってくれよな!(正直)