ベトナム中部都市ダナンで、2017年より毎年開催されている国際花火大会。2019年の今回は、ベトナムをふくむ合計8カ国が花火でバトル!ひらけている地形上、街のどこからでも花火は見えやすいけど、お誘いを受けて有料の観覧席へ。目の前で見る花火の迫力、また会場の様子はいかに!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2020/01/01
ベトナム中部都市ダナンで、2017年より毎年開催されている国際花火大会。2019年の今回は、ベトナムをふくむ合計8カ国が花火でバトル!ひらけている地形上、街のどこからでも花火は見えやすいけど、お誘いを受けて有料の観覧席へ。目の前で見る花火の迫力、また会場の様子はいかに!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2020/01/01
花火っていいですよね!
英語で花火はFireworks、「火の作品」というワケですが、花の国オランダでは日本と同じく花火という意味での「vuurwerk」というそうです嘘です。
花火=vuurwerkは本当です。なんて読むかはわからないけど。
※この記事は動画でもまとめています。
目次
あるんです。国際花火大会。中部最大都市のダナンで。
第一回は2008年、それから2013年までは隔年で行われ、2017年からは毎年開催に。ということは2019年の今回は連続で三年目にあたる開催となります。国際という名の通り、世界各国から代表チームが集う名実ともに世界大会で、過去には日本からも出場したことがありました。
そんなダナン国際花火大会2019、ってこれを書いているのはもう2020年元旦なのでかれこれ半年近く前の出来事なのですが、それは私の「あとで書く」精神が招いたものゆえ。この記事を読んでいる間はみなさま時計の針を二回転ほど戻してくださいな。まぁ、実際のところ、2020年の花火大会に向けて検索する人が多いだろうとは思うけど。「いやいや、その前に、なんなら公開日当日にこれ見てるよ」という方には、感謝を込めて~!何も!しない!(満面の笑みで)
で、花火に話を戻すと、今回は合計8カ国が参加。主催国のベトナムのほかに、ロシア、ブラジル、ベルギー、フィンランド、イタリア、英国、中国、が、パフォーマンスを繰り広げます。
そしてこの大会は一晩のうちに行われるものではなく、なんと5日間に渡ってプログラムが組まれている。連続5日間ではありません、6/1、6/8、6/15、6/22、そして決勝の7/6です。興行という面もありますからね、すべて土曜日に寄せています。そういえば、ちょうど花火大会当日はドラゴンブリッジちゃんも火を吹いていませんでした。ドラちゃん目当ての人が万一そんなタイミングにぶつかったら、仕方がないので切り替えてください。いや、花火の方がよっぽどレアなんだけどね。一年に、花火が5日に対してドラちゃんファイヤーは100日以上あるから。まぁ、前者は日本でも見られるものではあるが…。
そんな決勝を現場で楽しむ!というワケで会場へ向かいます。
そう、会場…。
ダナンは、それは大きなハン川と呼ばれる川がありまして、その上にはなーんもないワケですよね。今日はちょっと風あるな~なんていう日は、橋の上に立つと軽い暴風域ですから。言ってみればそれは、見晴らしも良いということ。そんなハン川で花火は打ち上げられるので、街のあちこちから観賞できます。
その一方で、打ち上げ場所の前に有料の観覧席があり、今回はダナン市観光局さんの計らいでそこで取材させていただけることになったのでした。やったぜ、自前でチケットを取るつもりだったのでお金が浮いたぜ。関係者のみなさまには感謝を申し上げます。
会場へ足を踏み入れると…どどん!
ピーポーがGYU& GYU!
多すぎません?
席が指定されていない自由席なんですが…いや、だからこそなのかもしれない。
が、それもそのはず、今日という日はそれだけ特別なんです。
ベトナムでは新年とテト(旧正月)のカウントダウンに合わせて都市部で花火が打ち上げられることがありますが、基本的にそれだけです。少なくとも私の記憶の限りでは。つまり、ダナンという街のみならず、ベトナムという国を代表する花火大会なんですよね~。しかもその決勝です。
これ、日本でたとえるとなんでしょうね~。甲子園の決勝戦かな。嘘。ちゃんとすぐに嘘だと書いたので、高校野球ファンはお茶目な私を見逃してください、すまぬ。
いちおう、メディア用の最前線の席を用意いただいていますが…
私が見たいのは花火というより人なので、あえて後ろの方に向かいます。
うん、ここならよく見える(人が)。
これは本当にどうでもいいんだけど、
メディアの入場証の写真、横にグニィって伸ばされて、ドワーフみたいになってた(イメージ)。
そんな自由席でも、花火が打ち上げられるのはほぼ目の前です。
それでもチケットにはエリア別で30万ドンから150万ドンまで(決勝は40万ドンから250万ドン)の幅があり、なぜそんなに違うのか?と思っていたんですが、到着後しばらくして謎が解けました。
※10万ドン=およそ500円で計算してください。
色が変わって、水しぶきが上がっている。あそこでなんかやってはる。
目の前にはスクリーンがあり、様子だけはうかがえます。
なるほど、GLAYの20万人ライブみたいなものか。って、世代的に伝わらない人もいそうだし、なんだったらべつに私は行ったワケでもなければファンでもないのだけど。メインステージがあって、遠いところでもスクリーン越しに見られるけど、それで価格差がつけられているのね。って言いたかったのでした。
考えたら20万人ライブのチケット料金なんて知らないが。
紅白みたいな総合司会がいるあたり、テレビで生中継しているのかもしれません。
大がかりな演出はこのステージ前だけでなく、
川向こうのビルには参加国の国旗が映し出されており、
代わる代わる国旗が変化していました。
そして…いよいよ!ぶっぱな!
ズドン!ドン!ドン!
おぉ!
バッチコーイ!!!
おぉ!
ハン川で打ち上げるという利点を全開に活かした花火で、
水上際々で打ち上げられる川面の反射が美しいタイプもあれば、
上空の高い位置で豪快にぶっ放すというタイプも楽しめます。
日本の夏の風物詩、花火。その季節にさえ日本にいれば何度でもそれを見る機会に恵まれますが、海外にいるとそうもいきません。それだけに、久々に見る花火はグッときますね~。
そして、やはりこの最後尾に構えてよかったと思います。
花火を撮ってSNSに上げようとしているのか、
観客のスマホ画面がナウシカの王蟲みたいでおもしろかった。
どーん
どーん
どどーん
どどどどど…
適当に切り出した花火のgif動画、張っておきますね。って。
思ったよりこれ(gif並べるの)いいな。
長くても4秒程度なので分からないかもしれませんが、ベトナムの…というより、たぶん日本以外の国がそうだと思っているんですが、どの花火も元気でした。つまり、日本のような「間」はありません。
これは同じくメディアツアーの参加者であった花火の専門家の方から教えてもらったのですが、多くの国の花火は音楽に合わせたパフォーマンスなんだと。で、こうしたコンテストの場合は、その音楽のチョイスで評価される傾向があるのだそうです。ここからは私の想像も入りますが、審査員は花火のプロではなく、開催地の市長などの偉い人だったりするので、そうすると、どうしても知ってる曲に評価が引っ張られるので、流行曲のオンパレードになると。
まぁ、その事情を差し引いても、日本の花火は独自色が強い気もしますが。
30秒と短いものですが、YouTubeに編集した動画も公開しているので(冒頭と末尾に埋め込んでいます)、気になる方、また2020年以降の参考にしたいという方はぜひぜひご覧ください。
そんな感じで決勝戦を終え、今回の優勝はフィンランドに!理由は分からん!
さてさて。日本だと、そんな花火の余韻に浸りつつ、今帰るとラッシュに巻き込まれるから落ち着くまで待とうか~、と!言いそうなところですが!ベトナムは!
か~えろ!
かえろ!
みなかえろ!!
余韻に浸る、というのはあんまりないですからね。というより、花火と同じく、そうした過ごし方も日本の方が少数派なんでしょう。
このダナン国際花火大会、2017年より毎年行われているということなので、予定通りであれば2020年も行われるはずです。有料の観覧席だともちろん迫力があり、なにより川面に映る水上ギリギリの花火はここでこそ見られるものかもしれませんが、花火そのものは街中であればだいたい見られるので、ぜひこの時期のダナンにお越しください。
その年のお知らせをご確認ください、ダナン観光局の旅行者向けサイトは下記。
Official Danang Tourism Website
記事の写真と動画はDJI製品の”Osmo Pocket”で撮ってます、興味あったら買ってくれよな!(正直)