ダナンは、「シンガポールになりたい」ともいわれます。観光向けに全振りした施設が多いところや、景観が考えられた街並みもそのゆえんなのですが、なにより…マー〇〇〇ンがいるからです。あ、ちがった、鯉の滝登り像でした。そこは地元の若者のデートスポットとしても知られています。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/12/31
ダナンは、「シンガポールになりたい」ともいわれます。観光向けに全振りした施設が多いところや、景観が考えられた街並みもそのゆえんなのですが、なにより…マー〇〇〇ンがいるからです。あ、ちがった、鯉の滝登り像でした。そこは地元の若者のデートスポットとしても知られています。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/12/31
愛っていいですよね!
北斗の拳の主題歌「愛をとりもどせ」を歌っているのはクリスタルキングですが、今はバンドでもなければツインボーカルでもなく、ムッシュ吉崎のソロプロジェクトとなっています本当です。
このネタだれが分かるんだ(そもそも嘘じゃないし)。というより分かる人は現状も知ってるだろうて。
※この記事は動画でもまとめています。
目次
ドラゴンブリッジができた頃からでしょうか、ダナンに続々と観光スポットが誕生したのは。で、「愛の桟橋」もそのひとつ、これで「あっ、ダナンはドラゴン推しでいくんだ」と確信したことを覚えています。その理由はまたのちほど…。で、その桟橋が、
こちら!
ではなくて~、
こっち!
はい、愛の桟橋です。
ちなみに船の方は、正確には船型レストランで、これと桟橋をひっくるめて「DHC Marina」と呼ばれているようです。タクシーなどで向かうときは、たぶんこの呼称の方がスムーズでしょう。
この愛の桟橋、見た目からお察しはつくかもしれませんが、最初から観光スポットとなることを計画して生まれたもの。山の上遊園地のバナヒルズしかり、アジアをテーマとした遊園地アジアンパークしかり、ダナンは、ホーチミンやハノイにくらべてこうした新しい観光施設が圧倒的に多い印象を受けます。
ドラゴンブリッジも平常時は橋ですが、週末には火を吹くワケですし。
そうした、どこでもいいんですけど、ホーチミンのベンタイン市場とか、ハノイの旧市街とか、その土地の生活ありきで結果的に観光スポットとなっている状況に比べて、ダナンという街は計画都市と言えるでしょう。計画都市って言葉があるか分かんないけど。今調べたらあったけどちょっと意味違ったかも…。
それをときに「シンガポールのようだ」という声もありますし、なんならだから「魅力がない」と感じる人もいるにはいるんですが、それはそれでシムシティっぽいおもしろさがあるというか、意図がどうあれその土地が生み出したものには違いないので、個人的には好きです。どっちもね。
脱線した!なんの話だっけ?
せや!愛の桟橋だ…
この木の実(?)はすべてハートで、
カップルが愛を誓って南京錠をかけるという楽しみ方も。
同じものは日本をふくめて他国にも多いですね(ブレててすみません)。
いや~ドラゴンブリッジの金色とハートの赤色が映えてきれいですね~!
うんうん~!!
え?
地味じゃね?って??
人もぜんぜんいないじゃないか?って??
おっしゃる通りです。そもそもここは、昼に来ることが間違いなんです。
というワケでー!
ばびゅーん!(時を越えた音)
愛の桟橋は、夜が本番!!
夜に来るとこの通り、
お船さんもカラフルに!
思わず「うるさい!!」と言いたくなるほどカラフルです。
桟橋はカップルと家族客であふれ返っています。
2015年にできてからかれこれ4年半経つワケですが、ここを訪れる客足はまったく途絶えず、むしろ増える一方という気がします。ちなみに、昼も、夜も、中国人旅行者が多い様子でした。ダナンは全体的に韓国人旅行者が多いのですが、逆にここにいても韓国語はあまり耳に入ってくることもなく(たまたまかもしれませんけど)、そんな、各国によるツボの違いがすごくおもしろいなと思うんですよね~。
と書いたところで、そういえば日本人もほとんど見かけねぇなと思いました。もしかしたらですが、韓国人も日本人も、テーマパークほどの規模になれば別として、こういうあからさまに狙った小規模スポットには関心を示さないのかも?しれません。あくまで印象ですが、ベトナム人にしたって中高生が多いような…。日本でいえばラウンドワンの客層と似ている気がします。しますが、完全にイメージです。
さきほど「シンガポールのようだ(という声もある)」と書いたのですが、実際のところ、ダナンはシンガポールをモデルにしていると思います。観光向けに全振りしたスポットを続々とつくっているというところもありますが、その最たる根拠が…
輝くドラゴンブリッジと同じ方向にいる…こちら!
オボロロロロ~ってマーライオンやないかい!!
マーライオンです。
勢いだけでフォントサイズを24ptにしてみました。
いや一応彼にも名称はあって、「鯉の滝登り像」…改め、というかやっぱり、マーライオンもどきです。
ダナンがシンガポールになりたいという前提の上で、「ライオンにすると真似になっちゃうからうちは鯉で!」と話した結果こうなったのかは分かりませんが、そこしか変えないんかいというところもひっくるめて、ダナンの愛らしさが詰まった存在と言えるでしょう。ダナンのっていうか、具体的にはダナン市なんとか委員会の愛らしさかもしれないけど。
ただ、鯉の、鯉の、とあちこちで言われているものの、私には龍にしか見えず、いつももどかしさを感じています。まー、「滝を登り切った鯉は登竜門をくぐって龍になる」という伝説が中国にあるので、上半身は龍で下半身が鯉っぽい彼は、実は登竜門をくぐっている真っ最中なのかもしれません。
ってこれ意外とほんとにそうかもしれんな。
いずれにしろ、これができた頃はあからさますぎてネタとして見ていたのですが、それからもコツコツと観光に力を入れていったダナンは、最近では世界各地で「魅力ある観光地」としてランキングなどで名前が挙がるようになりました。
ベトナムといえばハノイかホーチミン、くらいしか知られていなかったのに、最近は日本にいる人に自分がベトナムに長いという話をすると、向こうからダナンの名前が挙がることもしばしば。
だからといってこの場所が楽しめるかどうかは、あなた次第なんですけど(正直)、ハン川沿いで中心地寄り、とくにドラゴンブリッジに近いので、週末夜9時のアトラクション前に立ち寄ってみるのもいいかと思います。アトラクションとはこれのことね!ほいさっさ!
愛の桟橋(DHC Marina)
住所:Trần Hưng Đạo, An Hải Trung, Sơn Trà, Đà Nẵng
記事の写真と動画はDJI製品の”Osmo Pocket”で撮ってます、興味あったら買ってくれよな!(正直)