当時、ジーコさんとはまだ会ったことがなかったんですが、アウトプットは違うけどものづくりの姿勢に勝手にシンパシーを感じています。余談ですが、ホイアン在住の日本人人口は常に20人を超えないくらいだそうです。
ライター:がんでぃー 公開日:2014/02/15
当時、ジーコさんとはまだ会ったことがなかったんですが、アウトプットは違うけどものづくりの姿勢に勝手にシンパシーを感じています。余談ですが、ホイアン在住の日本人人口は常に20人を超えないくらいだそうです。
ライター:がんでぃー 公開日:2014/02/15
あれは、そう。夏のような気候に戻った2014年の年明けのことでした・・・。
納豆男「オイッ!いつまで納豆男でいればいいんだよっ!」」
わたし「…!(そういや前回の記事で適当に納豆男って書いたんだっけ)」
納豆男「そろそろでしょ、そろそろじゃないの?ねえ、いつやるの?(ドヤ顔)」
わたし「…」
納豆男「今っしょ!!(ドヤ顔) これ日本で流行ってるの知らないの?」
わたし「あ、はい…(微妙に間違ってるし…もう古いし…)」
***
ということで前回から日にちが空いてしまいましたが、お馴染みにしてください。がんでぃーです。
今宵は、そう!お待たせしました!ん?待ってないって?…うんうん。前回の予告から引っ張りに引っ張って、やっとのことで取材してきました。結局やっぱり納豆顔のじーこさん。
本名は中村浩二さんとおっしゃいます。まーまー、ありきたりな名前ですね、はい。
なにやら、ベトナムで新たな人生を歩むために、ニックネームで一からスタートしたかったとのことで(ドラマか)。
元々映像制作に興味があり、大学卒業後は大阪のテレビ制作会社に就職。
映像の基礎を学びながらせっせと働くも、社会の厳しさに平伏し、会社を辞め、憧れの地、ベトナムへ。
ベ トナムに来た当初、平日に日本語教師をしつつ、休日には結局やっぱり納豆を食べながら趣味でビデオを回す日々を過ごしていたところ、仕事として映像を作っ てほしいとの依頼を受け始める。一度は諦めた映像の仕事、日本でそんなに経験もない奴が何を偉そうに!なんて先輩方に言われようも、『先にやったもん勝ちじゃ~!』という気持ちで仕事を受けることに。
今も、日本語教師と映像制作、両方楽しみながらやられているじーこさん。これがざっくりとした納豆男の正体。
ではでは、お忙しい中インタビューに応じていただけましたのでその様子をお送りいたします。
***
インタビュー当日。
がんでぃー「あっ、いたいた。おーい、じーこさーーん」
じーこさん「……(コソコソコソ)」
ガンディー「ビデオでも撮っているのかしら…ちょっとじーこさんってばー!」
がんでぃー「て、爪切りかーーーい!」
じーこさん「爪ってさー、人の寿命を現すんだって、長ければ長いほど長生きすると思いがちなんだけど、それが、実は違うんだって。爪をいつも短い状態を保つ、2日に一回はカットしていかないと、早死にするんだよ。まるでもやしのようだよね」
がんでぃー「今日はよろしくお願いします」
じーこさん「つめってさー」
がんでぃー「今日はよろしくお願いします」
じーこさん「うん、よろしく」
がんでぃー「はい(あー、これ、めんどくさいやつだ)」
目次
がんでぃー「ざっと経歴を教えていただきましたが、日本語教師の前はテレビ制作会社にお勤めだったそうですね」
じー こさん「そうそう。大阪にあるほぼバラエティー番組を作っている制作会社で働いてたよ。よく知られているAD(アシスタントディレクター)という仕事を やっていて、企画からVTR作り、スタジオ収録、編集、そして納品までの全行程を円滑に調整していかないといけない仕事だった。もちろんどの仕事も大変な んだろうけど、あの仕事も大変だった。夜中にディレクターから爪切りどこ?って連絡あったりするし(笑)。次第に、テレビを見ている何万人の視聴者の表情が全然見えてこないなーとか、もっと直接的に相手の反応が見えるやりがいを感じられたらなーって漠然と思うようになってね。そして結局は2年でやめた」
がんでぃー「会社を辞めたあとは、どのような経緯でホイアンに行こうと決めたのですか?」
じー こさん「東南アジアでベトナムだけ行ったことなかったから、会社を辞めてすぐにベトナムのハノイに旅行したの。帰ってきてから仕事を探しに、ずっとハロー ワークへ通っていた。そこで、色々職業訓練講座も紹介してて、その中で日本語教師養成講座があってね、大学時代に海外の小学校で日本語を教えるプログラム に参加したという経緯もあって、申し込もうということになった。講座を受けている時に、なんとなく海外の日本語教師の求人を見ていたら、ホイアンで求人が あってさ。実は現地のことは一切知らなくて、ネットで画像を検索したらめちゃくちゃ綺麗なところだったから、すぐに履歴書を送ってみた。じゃあ、とんとん 拍子で受かって、講座卒業後にホイアンへ来ちゃいましたっという経緯。」
がんでぃー「以前からホイアンはご存知だったんですか?」
じーこさん「え?さっき話したよね?もう一回同じテンションで話せってことだな?実は、ホイアンの存在を全く知らなったよ。ネットで検索して、画像をみたらビビッと来たわけで、ここで働きたいと思ってすぐさま求人に申し込んだというわけです。分かってもらえた?」
がんでぃー「見知らぬ土地で、しかも未経験の日本語教師ですよね。当時はどんな心境だったんでしょうか?」
じーこさん「もともと日本語学校があったけど、そこに勤めるという訳ではなくて、ホイアンに日本語教育を普及させるために一からその基盤を作っていくという目的で来たわけだから、そりゃもう緊張しながらベトナムの地を踏んだよ…」
がんでぃー「えー、そうだったんですね。今年でホイアン在住4年目になりますね。そんなじーこさんから見たホイアンの魅力を教えてください」
じーこさん「ホイアンの魅力は、町と自然と人に限るよ!世界遺産の町は、そりゃ美しいし、今でも飽きずにぶらぶら歩いてしまうほど。少し郊外に出れば、自然が溢れ、空気が澄みきっていて、その中で牛やヤギが野放しに飼われている。地方から人が集まる都会と違って、もともとそこに住んできた人たちで成り立っているから、人間関係がすんごい濃い。これでもかってぐらいお節介な人が多くて、申し訳ないぐらいとても良くしてくれる。その3つの要素を分かった上で、夕暮れ時なんかぶらぶら歩いちゃったらもうほんと心がほっこりする場面が多く目に入ってくるからもうたまんないよね。そこがホイアンの魅力だと思う」
がんでぃー「日本語教師をやってみて楽しいこと、苦労されたことは何ですか?」
じーこさん「正直、最初が一番しんどかった…。僕一人で、どローカルな小学校で200人の生徒を相手にひたすら授業をするんだから、もうほんと辛かった。お 互い言葉が伝わらないから授業もなかなか進まない。投げ出そうと思ったよ。僕の中学時代の教師なんかを思い出して、大変だったんだなぁと共感できた…。で も、子供は興味を持ってくれさえすればとことん入り込んでくれると気付いてから、授業で色々と工夫し、間を空けない楽しい授業を意識してくことで、問題が 解けていったよ。直接相手の反応が見えるやりがいってこういうことなんだと思った。その後、ホイアン日本語センターも設けて、日本語や日本文化を理解して もらうべくあらゆる世代の人にきっかけを提供しているよ」
がんでぃー「国際交流授業の映像を拝見しました。子どもたちの無邪気な笑顔に心温まる作品でした。どのような経緯で交流授業が開催されたのでしょうか?」
じーこさん「大阪府の河内長野市メディアセンターというところが、インターネットで日本の子供と世界の子供とをつなげて授業をするっていう面白いことをしていて、テレビ制作会社時代の友人がそこを取材した時に、僕のことを紹介してくれたんだわ。そこから、定期的に日本とベトナムの子供たちとで日本語の授業をしたり、世界の子供たちと音楽発表会をしたり、クリスマスコンサートをしたりするようになったよ」
がんでぃー「ネットが発達してきた今だからこそできることですね。日本語教育を通してじーこさんが子どもたちに伝えたいことは何ですか?」
じーこさん「ここの生徒たちは、日本語と英語を勉強しているんだれど、それを使う機会ってなかなか無いのが現状。言語を勉強するのが目的じゃなくて、言語を使って相手を知り自分を知ることが本来の目的だと思う。だ から、同じ世代の子供たちと学んだ言語でインターネットを介してコミュニケーションを取ることで、相手と自分を知る楽しさを分かってもらいたい。その楽し さが分かれば、もっと日本語を勉強したいって思ってもらえるから、学習意欲が上がる。そんなふうに、小さな円が回りながら大きくなっていくイメージをもっ と描いていきたいと思うかな。僕が子供の時にこういう体験が出来ていたなら、また違った価値観を持てたのかなーなんて想像しながらやると楽しいよね」
がんでぃー「そういえば、最近はH.I.S.さんのオプショナルツアー、ミーソン遺跡のPVを撮られたそうですね」
じー こさん「そうそう!ビデオ作りは、休日の趣味でホイアンのビデオを作っていたら、いくつか仕事で作ってほしいと言われるようになって。少しずつではあるけ ど、NGOやレストランのPVを作らせてもらってます。制作会社時代に先輩の横でじっと見ながら学んだことがここでつながってきたと思うと、日本で過ごし た経験は無駄じゃなかったのかなって。そんな中で、H.I.S.さんからもミーソン遺跡のツアー紹介PV制作を頼まれて、楽しく作らせてもらいました」
がんでぃー「なるほど。雨季のミーソン遺跡は特に趣がありますよね。なんでもPVには注目の新人女優が出演されているとか」
じーこさん「断じて違います。がんでぃーさん、あなたです。信じられないくらいの大根演技だったので編集作業が大変でしたよ。はい」
がんでぃー「…てへぺろっ!」
がんでぃー「ホイアンについてのシリーズ作品を作られているそうですね。これはテーマがあるんでしょうか?」
じーこさん「まだまだ日本人に知られていないホイアンという観光地の魅力を、ホイアンに住む人に紹介してもらうというテーマです」
がんでぃー「へー。そうなんだ。では、私も出させて下さい」
じーこさん「…」
がんでぃー「今後の活動予定はどのようになっているのでしょうか?」
じー こさん「ホイアンにもっと多くの日本人観光客が来てほしいですね。そうなれば、日本語を学びたいベトナム人がホイアン日本語センターに来てくれるでしょう し、小学校の生徒たちも日本人と会う機会が増えますしね。そのために、ホイアン関連のビデオをたくさん作って、多くの人にホイアンを知ってもらいたいで す。あとは、ベトナム人を対象とした結婚式のビデオを作っていこうと思ってます。一生の思い出として、何度も見返してしまうほど美しくうっとりとする結婚 式ビデオを作りたいです。ベトナム人が喜ぶ瞬間を直で感じとりたいと強く思うからです。その瞬間に居合わせられたら、もう幸せですね」
がんでぃー「じーこさんの動向をチェックする方法はありますか?」
じーこさん「FBに定期的にホイアン関連の動画UPしているので、気軽に友達申請していただければ!」
***
がんでぃー「今日は長い時間ありがとうございました(意外と真面目な人だったな‥‥)」
じーこさん「ほい!こちらこそ!」
がんでぃー「じーこさんのような生き方もあるのだな、と勉強になりました」
じーこさん「おう!いいってことよ!日本の若者よ(可愛い女の子たちよ)、ホイアンはいいところだぞ!」
がんでぃー「(なんだ、急にフランクになったぞ…)つまり、可愛い女の子が来るのを待ってるよということですね。はい、では今後の更なるご活躍を期待しています!」
じーこさん「おっけーおっけー!!活躍期待しててよおおお~~!!!じゃ!」
がんでぃー「…」