今から私が書く言葉は、きっと誰にも予想できないと思います。
意識外からの攻撃というやつです、それでも折角なので考えてみてください。
ドバイに行ってきました。
だからどうした、と言われそうですが。
はい、ドバイに行ってきましたよ。
中東のUAE(アラブ首長国連邦)のひとつ、ドバイ。外は歩けないほどの灼熱、地平線の果てまで広がる砂漠、世界一高いビル・ブルジュ・ハリファ、思い浮かぶイメージはそんなところでしょうか。個人的には、「砂漠の上にSF世界が乗っかってる」。という感じ。
今回はある企業さまのツアーにカメラマンとして同行する機会がありまして、「べとまるに書いてもよし!」と相成りましたので、紹介したいと思います。
ベトナム関係ないやんけ!という声が聞こえてきそうですが、私自身もこれまで「ドバイって何だよ…何なんだよおおぉぉ!?」と藤原竜也ばりに思っていたので、思っていなかったですが、そんな方々の溜飲を下げることができれば嬉しいな~と記事にしてみようと思った次第です。はい。
題して「ドバイ(UAE)に行って分かった6つの事実」。フォントが擦り切れるくらい使い古されたタイトルですが、本当にそのまんまなのでどうぞよろしくお願いします。合間合間に観光スポットの写真も入れたいと思います。
明るすぎて巨大に見える太陽と高層ビル群が、ドバイの象徴的風景。
ベトナムに住んでから外国に行く機会が増えましたが、アジア諸国ってなんだかんだで文化が近いのであまり驚くことって少ないんですよね。それでも中東は初めてだったので、飛行機が雲を抜けて、視界に砂漠が映ったその瞬間からワクワクドキドキ。自分の中の地図にまた新たなエリアが追加される!そんな感覚が本当に久しぶりでした。
でも実際に到着すると、意外に無いんです。砂漠。
空から見えていたものも、空港の敷地って感じで。
もともとは砂漠だったのかもしれないけど、いまや完全にシティ~!といった印象で、砂漠を見たいなら4WDに乗って砂漠へ向かうしかないんですよね。本当のところはやっぱり行ってみないと分からないよなぁ、とつくづく感じました。
それはそれとして、砂漠すげー!
どこを切り取っても絵になる絵になる。
当たり前ですが、砂はサラッサラのサラサーティです。
タイヤにもくっそ詰まるのでそのままだと死活問題になります。
現地のアクティビティとして「デザートサファリ」というものがあって、砂丘を走り抜けてはアップにダウンを繰り返す!というもの。体感としては完全に、荒れ狂う大海原に翻弄される小舟の上です。乗り物に酔うと自覚している方は、酔い止め薬を飲んでおかないとただでさえ貴重な水分をぶちまけることになるでしょう(車内で)。
降りたあとに景色を楽しんでいたらー、
これですからね。何台走っとんのじゃ。
動画で見ると「大海原」だという表現がより伝わっていただけるかと思います。
しかし、車もここまで距離を置いて、かつこれだけの台数があると、生物的ですよね。
砂漠の地平線に沈む夕陽。
あまりにもフォトジェニックすぎて、写真好きの方は失禁がとどまらないでしょう。
行って分かった2・首都高の丸の内あたりが5倍の幅の広さで延々続く感じ。
UAEの中でもとくに発展し、また観光国として開かれている首長国がドバイとアブダビであり、幹線道路がひたすら延々と続いています。車で走る限りでは、「細長い国」と感じるかもしれません(実際は知りません)。画像を見ればお分かりの通り、その両脇に沿うように雨後の筍のようにニョキニョキと伸びている高層ビル群が…まぁー、あまりにも圧倒的で。
ブルジュ・ハリファからの眺め。嘘みたいだろ…もともと砂漠なんだぜ?これで。
そもそも片側、ひい、ふう、みい…6車線ですよ。つまり12車線。なんじゃそら。首都高、というたとえを出しておきながら、私の首都高の記憶なんて10年前に就活のため大阪と東京を夜行バスで往復していたときくらいで、あれが本当に首都高でそもそも丸の内だったのか分からないんですけど、そんなイメージでした(あくまでイメージ)。またはSF映画の金字塔、「ブレードランナー」の世界観をホウキで掃いてキレイにした感じですかね。結局、SFだって結論に尽きます。
行って分かった3・暑いというより生ぬるい熱風がとめどなく吹く。
おっさんと白い砂浜。
欧米圏にとってはドバイ=ビーチリゾートらしいです。
ドバイは外を歩けないほど暑い、とはよく耳にする言葉ですが、意外に歩けないってほどでもありませんでした。といってもほぼバス移動で駐車場から屋内までしか外出していないのですが、そもそもここに住む人達が車移動を前提としているだけに、過ごし方もひっくるめると駅まで歩くことも多い日本の真夏よりはハードルが低い気もします。
ブルジュ・ハリファが発する反射光が、殺人的強度の日光を示しています。
敵は、熱風と日光。砂漠から大きな風が来て、そしてビル風に変わるのか、それはさっぱり分かりませんが、延々とドライヤーを当てられつづける感覚です。そして日光、イスラム圏の、宗教上の背景とはまた別に、男女ともにああいった服装になったことに合理性を感じられます。男性の、あの白いベールっぽいのまとって頭に輪っかを載せたやつ。
再びブルジュ・ハリファからの眺め。
すごすぎると人は、なんなの~なんなんなの~というアホみたいな言葉しか発せません。
きゃあ!怖い。
とはいえ、今回は9月下旬で真夏の終盤。さすがに8月はもうやだーってなるかもしれませんが、仮にも真夏でこれならば、日本人だと意外に我慢は利きそうです。といっても我慢するシチュエーションがあまり無いんですけどね。それよりも、ガンガンにクーラーが効いている屋内での防寒対策の方を気にした方が良いかもしれません。
行って分かった4・高架下に公園があったりと栄えてる、貴重な日陰だから。
ほぼ観光用ですが、モノレールもあります。
日本人にとっては普通の車内ですが、その向かう先は…。
ここ!なんかロトの紋章みたいなやつ。
「パーム・ジュメイラ」っていうらしいです。
で、さっきの話のつづき。日光の件。だからなのか、高架下(幹線道路が延々と渡っているので)は妙に発展しています。これは写真を撮っていないのですが、というか撮ったスマホを失くしてしまったのですが、植林とベンチでちょっとした公園のようになっていたり、何の施設かは分かりませんが一階建ての小さな建物をよく目にしました。日本の高架下ってゴミが置かれていたり、ほとんどの場合は吹きさらしになっている印象ですけどね。
これだけ日光に晒されてただっ広い場所だと、日陰の価値が高いようです。状況によっては生死に関わる訳ですから、もし日陰で貿易できるなら、UAEは石油を売って日陰を買ってますよたぶん。無意味なIFだけど。
駐車場も高架下にあることが多かったと思います。そうだよな、パチンコの駐車場に停めたら子どもが死んじゃったとかじゃない、たとえそれがマイク・タイソンでも死ぬわ。我ながらなんでこの人選にしたのか分かんないけど。
行って分かった5・外国人が8割以上、その内8割がインドなどの出稼ぎ。東欧からの出稼ぎも多い。
こういう工事現場も外国人労働者によるものでしょう、当然の如く。
眺めていると、
引き込まれるような骨組みでした。
想像以上だなぁと思った話がこれ。ドバイは人口の8割が外国人で、その8割が南アジアの人って話。あと東欧は、話に聞いていたけど、想像以上に出稼ぎが多い。ブルジュ・ハリファのもぎりのお姉さんも東欧の方らしかった。
シンガポールに似てますよね、あそこも外国人労働者を引っ張り込んで発展した面もあるので、ドバイも人は少なくとも油=金はあるんだから、その金で人を雇えばいいという発想。地元の人(男性)は全員あの白いベールのような服装(「トーブ」と呼ぶそうです)を着ているならば、確かにその割合は残りの2割くらいだったと思います。下手するともっと少なかったかも。そもそも外に出ないのかもね。
あと、どうでもいいですが、トーブ姿のアラブ人がアタッシュケースを片手に持ったスーツ姿の欧米人と握手している光景を見かけて、ついつい興奮してしまいました。高須クリニックのCMだけの世界じゃなかったんだ!すげー!って。アタッシュケースの中身は、札束よりもぜひ金塊であってほしいですね。どんだけ力持ちだよ。
行って分かった6・王族は金持ち、レインボーブリッジみたいな専用の橋を架けるくらい金持ち。
写真、なんだか分かります?見ての通り橋なんですけど、王族じゃないと渡っちゃいけないんですって。だからいつもは封鎖しているんです。別に国民に意地悪としているとかじゃなくて、渡った先が王族の土地だからとのこと。
その近くにある施設が、シェイク・ザイード・グランドモスクってやつです。
観光スポットでもあるので、服装に気をつければイスラム教徒でなくとも見学可能。
絶対君主制(簡単に言えば国王が絶対)でもこんな真似できるのかーと驚いたのですが、UAEも自国民が決して多くはないため(全体では916万人、この橋があるアブダビは197万人)、国に留まることを推奨している。そのため、自分たちは金持ちなのだと見せる必要があるのだとか…。と、ボスが言ってました。
うーん、モスクは絵になるよ。
天井の装飾も、
なんというきめ細やかさか!
実際、国民も自国に住む分には優遇されまくっており、生まれながらに石油王なんてことはなくとも、国民という時点ですでに特権階級。なんとなんと、UAE出身同士で結婚すると、家・土地・車がもらえるのだとか。なんだそのバブル時代の三種の神器(今でもほしいけど)。
グランドモスク最大の目玉が、奥にあるこのシャンデリア。
世界最大だそうです。
うまそう。
ちなみに、世界一高いビル、ブルジュ・ハリファは、当初はドバイが建設していたものの、途中でお金が尽きてしまってアブダビの国王がお金を出したのそうですよ。ドバイドバイと聞きますが、実は隣国のアブダビの方がお金持ちなのだとか。
全然紹介しきれない…ので、実際はその目でお確かめください。
本当はまだまだ写真もお見せしていなければ、そもそも観光スポットに至ってはほぼ紹介していないのですけど、すべてを書こうとするととんでもないボリュームになってしまうのでやめておきます。
最後に、ぶっこみ切れなかった写真と動画を載せておきますね。
再びグランドモスクの天井。
きめ細やかすぎんよ~。
こいつもまた、
きめ細やかすぎんよ~。
要塞みたいなホテル。
砂漠はただ歩くだけで靴下に砂が溜まる。
ナイトキャンプにて、
スーフィーダンスというやつを見た。
途中で光った、めちゃくちゃ重そうだコレ。
動画もちょこっと。
ファイヤーダンスがかっこすぎた。
この人もう、
火炎瓶投げつけても効かなそうですよね。
こちらも動画を。
ブルジュ・ハリファ前の人工池では
夜になると世界最大の噴水ショーが行われます。
こちらは世界最大の水槽、世界一が大好きなんですね。
デパートではイチャつき禁止。
最後の最後に、モスクで撮ったパノラマ画像を載せておきます。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
いや~長くなりました、どうしても長くなるわ。
もしこれを見て「ドバイ・アブダビに行きたいな」とお思いの方は、TAGGER TRAVELまでお問い合わせください。エアチケット、ホテル、現地ガイド、食事、すべて込みで1500ドルから。個人か団体でも料金は変わってくるので、お気軽にご相談ください。ベトナムで、個人や企業様に向けて、日本をはじめとした国々の海外旅行をご提案&催行させていただいております。つながる先は私ではないですよ、ボスです。小林さんといいます。
メールアドレス:kobayashi@tagger-vn.com
電話番号:0919311755
個人的に今回の旅行での一番の収穫は、「エティハド航空のフライトアテンダントが過去の美人観を覆すほど美人だった」ということでしょうか。中東美人、ヤバイですね。なんだよ、完璧超人かよ…と映像記憶を反芻していました。いましたというか、今でもしています。